結界師(20)
正守兄さんと扇一郎の決戦。
そして裏会の闇が結界師と墨村家に忍び寄る。
最近の漫画は主人公不在の方が面白いという、構成からして間違えている作品が多いが、この漫画はいくら正守が中心の話となっても、その根底には「結界師と墨村家」「正統後継者」というテーマがある為、良守が主人公である事が揺るがない。そこが上手い。六郎に正守が抱く思いにも、良守との複雑な関係が見え隠れする。
「くずれそうになる・・」という正守の言葉。
その一言で、追い詰められた正守と周囲の状況を表しているのも素晴らしい。良守は昔思っていた程、兄が万能でない事を知っている。彼なりに家族の為に変わろうとするのである。
しかし扇一族との争いの中で、近づいたかに見えた兄弟の心は、再び離れて行かねばならなくなる。奥久尼との密約で、正守は心を鬼にして、良守を利用せねばならなくなる。すべてを守る為に・・・
連載では災禍は墨村家だけでなく雪村家にも及んでいる。結界師全員が危機的な状況の中で、良守はどう変わっていくのか。それもこれからの興味ある所である。
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