神の雫(12)
遠峰一青のしたたかさが発揮される。
女にモテ過ぎる男に定番の、嫉妬による女達の争いが起きる。ローランへの一青の気持ちはどうやら本物の様である。彼女に安らぎを求める一青。古参スタッフの小林、西園寺社長の罠がローランに仕掛けられる。
一青はそれを見破る。失意のローランが帰国する寸前に捕まえる。それも事故を起した車を捨て、空港にやって来るのだ。普段の一分の隙も無い男が、よれよれで空港にやって来る。あくまでも作者は一青を「良い男」として描きたいらしい。
ここからが一青のしたたかさな所だ。ローランへの気持ちを自覚しながらも、パトロンの西園寺社長とよりを戻す。それも白いドレスに赤いワインをぶちまけて・・・気障である(笑)
小林は「使えない女」と社長に見限られる。西園寺は一青が本心から「ローランより自分が必要」と思っているのではない事は知っている。ビジネスの上で必要なだけだと。彼女も一青同様にしたたかなのだ。そして一青の野心も充分に知っている。それ故に自分と離れられない事も。
一青はローランの語学が堪能な事を利用し、スタッフの中での地位を高める事で、彼女の立場を保護する事も忘れない。愛に溺れる事はないが、愛を捨て去る事はしない男なのである。それが彼なりの誠意なのだ。
後半はキムチとワインの相性、そしてワインと家族にまつわる愛憎の物語が途中まで。韓国を舞台に物語りは展開していく。
家族・・・それに関る一青と雫。彼等もまた同じ血を持つ隠された家族である。
表紙の陶酔した一青の目が、やや危ない・・・(笑)
| コメント (0) | トラックバック (0)


