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2007年8月

2007年8月29日 (水)

神の雫(12)

遠峰一青のしたたかさが発揮される。


女にモテ過ぎる男に定番の、嫉妬による女達の争いが起きる。ローランへの一青の気持ちはどうやら本物の様である。彼女に安らぎを求める一青。古参スタッフの小林、西園寺社長の罠がローランに仕掛けられる。


一青はそれを見破る。失意のローランが帰国する寸前に捕まえる。それも事故を起した車を捨て、空港にやって来るのだ。普段の一分の隙も無い男が、よれよれで空港にやって来る。あくまでも作者は一青を「良い男」として描きたいらしい。


ここからが一青のしたたかさな所だ。ローランへの気持ちを自覚しながらも、パトロンの西園寺社長とよりを戻す。それも白いドレスに赤いワインをぶちまけて・・・気障である(笑)


小林は「使えない女」と社長に見限られる。西園寺は一青が本心から「ローランより自分が必要」と思っているのではない事は知っている。ビジネスの上で必要なだけだと。彼女も一青同様にしたたかなのだ。そして一青の野心も充分に知っている。それ故に自分と離れられない事も。


一青はローランの語学が堪能な事を利用し、スタッフの中での地位を高める事で、彼女の立場を保護する事も忘れない。愛に溺れる事はないが、愛を捨て去る事はしない男なのである。それが彼なりの誠意なのだ。


後半はキムチとワインの相性、そしてワインと家族にまつわる愛憎の物語が途中まで。韓国を舞台に物語りは展開していく。


家族・・・それに関る一青と雫。彼等もまた同じ血を持つ隠された家族である。



表紙の陶酔した一青の目が、やや危ない・・・(笑)



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2007年8月22日 (水)

竹生のモデル

竹生のモデルを良く「セフィロスですか」と聞かれるのですが・・違います。


絵を描く人の趣味(笑)でそういう絵になってしまうのですが、
最初に話を書き始めた時には、まだFFVIIは発売されていませんでしたから。


誰かというのは・・・


竹生と三峰で一人の人を分け合ってる感じではあります。


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2007年8月21日 (火)

闇の中の言葉を探して

小説等の掲載用のブログの方のデザインを変更した。


どう見てもサイズ指定のミスではないかと思われるデフォルトの絵を手直しした。誰も指摘しないのだろうか。そして文字色のバランスも悪かったのでそれも自分が見やすい様に変更した。ディスプレイで見え方は異なるであろうから、あくまで自分が見て・・だが。


黒地に白の文字。


それは私が自分の中から言葉を探す時、いつも心の底に沈んでいる言葉を探している気がしているからだ。真っ暗な深い井戸の底に、何かの光が差し込んだのか、煌くものがある。それを拾うと私の言葉になるのだ。


生きる事に疲れると、自分の中を覗き込む。
読みたい本がない時、聞きたい言葉がない時も。


他の人には、それは見えない言葉なのだと思う時がある。だからあの黒い背景の中に、誰にも見つからない言葉が、沢山彷徨っているかもしれない。


・・・・・・なんてね(笑)


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2007年8月20日 (月)

24時間の悪意

「24時間TV」なる無理矢理に善意と感動を捏造する番組が今年も放映されていた。


「欽ちゃん、何回ワープしたの?」などと言われる事自体、これが本物でないと、一部の視聴者に思われているというのに・・・どうせなら、若者を走らせて年寄りをいたわる姿勢を見せた方が良いのではないかと思うが。


ジャニタレを投入し、とりあえず視聴率を稼ぎ、作られた美談で盛り上げようとする。どんなに私達が報道という名の嘘に慣れているか、思い知る事が出来る番組である。世の中には深刻な悩みはもっとあるだろう。こんなお祭りやセンセ-ショナルな話題にはならないが、貴方のすぐ足元にある危険が・・・


それを思い出させてくれる事、それがこの番組の本当の意義かも知れない・・・嘘で固めたTVという幻想を。


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2007年8月18日 (土)

鋼の錬金術師(17)

事態はホムンクルス達の優勢のままである。
エルリック兄弟はウィンリィを人質を取られたまま苦闘している。


真っ黒な軍の上層部との駆け引きが続く。面白いと言えばそうだが、アームストロング少将の協力を得たとしても、エルリック兄弟とマスタング大佐は、ここからどう挽回していくのだろうか。かなり部が悪く見える。

兄弟の父親の過去が語られる。不死の身を捨て家族と一緒に老いる身体を取り戻すために家を出た事を。アニメとはかなり設定が異なる人物であるが、アニメの方はあまり観ていなかったで、それほど違和感はない。


かなり暗い話であるのに、ギャグが程良く、それほど暗くならないのが、いつもながら良い所だとは思うが、そろそろ大きな進展が欲しくなって来た。次の18巻は12月発売予定だが、妙な事になっている様だ。



私は本だけで良いので、これには手を出さないだろう。漫画は面白いと思うが、キャラクターにのめり込む程ではないし、巻末の四コマ漫画もあまりいただけないと思っているタチなので。これは私と違う世界の人向きなのだろう。今でも人気があるのは良い事だ。



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2007年8月11日 (土)

バンビ~ノ!(9)

ドルチェ対決の続きである。
他の従業員の個人的背景も交えながら、いよいよ大会当日となるのだが・・・


バンビが天才過ぎるのが面白さを半減させる。いくら努力をしたとしても限度はあるだろう。そういう嘘は多用し過ぎると「オオカミ少年」的になってくる。もしもドルチェがそんなに簡単なものなら、この勝負は意味がなくなってしまうのだ。


”超えられない壁”を感じている者と恐れを知らない者。
大抵の場合、後からやって来る者が勝つ事になる。


それを、どこまで白けさせないで読ませてもらえるのだろうか・・・不安になりつつある。




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D.Gray-man(12)

クロウリーとジャスデビの死闘の続きから始まる。エリアーデの愛がクロウリーに勝利をもたらすが、神田同様、クロウリーもそこで力尽きてしまう。


クロウリーの新しい力、アレンの新しい力、ロードの真の能力・・・戦いは激化していく。塔の最上階での戦いで、この話は終わりそうな気配がするが・・・連載でも残念ながら決着はついていないのだ。


良く言われる”技のインフレ”状態に突入しつつある。


休載も多いので、進行速度が遅いのが不満である。せっかく雑誌を買っても休載が多くてがっかりする「哀れな読者に魂の救済を!」欲しいものである。




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2007年8月10日 (金)

携帯用デザインと言うが

「ココログデザイン」は、携帯版に対応したテンプレート155種類を8月8日(水)から提供開始しました!

・・・・と言うので調べてみたら、今までと同デザインのテンプレートは対応しておらず、最も近いものを選んで反映してみました。どの様に対応したのか携帯で確認すると、テンプレートのメインのカラーにべったりと背景が一色に塗られている体のもの、ライブドアの携帯ブログ仕様の繊細さにはまったく及ばない画面で落胆致しました。


デザイン変更において、ココログの一番困る点は、サイドバーの設定が初期化されてしまい、再度表示項目から並べる順番まで設定しなおさねばならない事でしょうか。その点、ライブドアや楽天は、テンプレートを交換してもその部分の設定は以前のままなので、気軽にデザイン変更が可能なのがうれしい所です。サイドバーの設定の自由度もライブドアの方が上ですね。


更なる改善を・・・期待致します。


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2007年8月 9日 (木)

叶えられた祈り

破滅志向であると言う事は、それだけ生きる事への執着が強いのかも知れない。あまりの執着の強さに、後は自らそれを断ち切る事しか残されていない。カポーティの小説の中では、しばしばその様な人物を見出す事が出来る。


カポーティの遺作であり未完となった小説。


何故これを読みたいと思ったのだろうか。対等で無い友情、根拠のない特権意識、つぶされてしまった才能・・・運命に抗う気持ちはありながら、その方法を発見出来なかった事への絶望。その事から何を学ぼうと思ったのだろう。


人は誰でも思い通りには生きられない


裕福で人生に満ちたり、優雅で教養があると見えた人々の実像は、腐り切った果実であったと、外からやって来たカポーティは書いてしまった。だが人間は宗教の勧誘の文句の如く「深く豊かに生きる」事が最善なのだろうか。そもそも「深く豊か」である基準とは何であろうか。


マスコミで祭り上げられ、顔が売れても、それが「深く豊かな」人生とは限らない。あのテレビのコメンテーターと称する、文化人と称する人々を見よ、人よりも目立つ言葉を発し、画面の中で生き延びる事に必死ではないか。目立つ言葉が良い言葉とは限らない。


カポーティは、そんな罠に囚われていたらしい。


この小説(?)の中で叫んでいるのは、祈っているのは、カポーティだと誰もが思うであろう。そして願いは叶えられなかったと思うであろう。だが完結しなかった事で、可能性をカポーティは未来に残したのだ。この小説は傑作になったかもしれないという。


カポーティの祈りは叶えられたと、私は思う。



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2007年8月 8日 (水)

銃夢last order(10)

話が”神の領域”に達してしまうと失速してしまうのは、描いているのが人間である限り仕方ない事である。


その中で、ゼクス先生の存在感が素晴らしい。ガリィに不向きなギャグをやらせるより、ゼクス先生にまかせておいた方がずっと安心ではないだろうか。


ガリィは多くの過去の出来事を知る。そして知りたくなかった事を知る。自分が人間であるという”あかし”であった脳が、ノヴァの手によってチップにすりかえられていたのである。己の存在理由を失ったガリィは壊れていく。ピングもムバディとの電脳戦に敗れ再起不能となる。


複数再生してしまったノヴァが敵味方に分かれたり、話は更に混沌として来た。森羅天頂武闘大会(ZOTT)に勝利した所で、あのトリニダードが従うとは思えない。このままカオスが続き「ガリィの本当の戦いはこれからだ」で終わらない事を祈るのみである。




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2007年8月 7日 (火)

BLEACH(29)&「カラブリ+」

「カラブリ+」も同時発売されていた。


両方読むと”今の「BLEACH」に何が足りないのか”露見してしまう仕組みになっている。これは皮肉なのか、意図的なのか。ファンの無念の涙を新たに誘いそうな退屈な本編と、自己パロディだからこそ可能な豊富な設定と・・


最近の漫画家は休載が多い。「この先生はコミケが近いから仕方ない」とファンが納得するらしい。今やコミケも漫画家の重要な稼ぎ口ではあろうが、連載を楽しみにして雑誌を買った読者に対して「コミケだから休みます」は失礼でなかろうか。そういう感覚だから、週刊誌の連載でも月刊誌並の掲載で許されるのだろう。実に読者を馬鹿にした話だ。(ちなみに久保先生がそうだと言っているわけではない)


そういうコミケや同人好きな皆さんにはたまらない「カラブリ+」だろうが・・これ程の余力があるなら、連載に力を注いで欲しいものだ。




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2007年8月 2日 (木)

シャアへの鎮魂歌

シャア・アズナブルの声優・池田秀一氏の生い立ちとシャアを演じて来た自分を振り返る内容になっている。もちろんガンダム関連の声優やスタッフの話も出て来る。


今は当たり前になった録音から文字起こしして編纂した本だろう。この手の本は編集者の腕次第だが、残念ながらこの本はなんとなくまとまりがない。言いたい事は沢山あるのに伝わらないもどかしさを感じる・・何故だろう、もっと池田さん本人は熱く語っているのに、それが文字になっていない様な、そんな気がするのである。


それは私の妄想に過ぎない。けれどもどこかそういう思いが最後まで拭いきれないままに終わるのだ。池田さんという人が、芝居で演じる人物の言葉であれば自在に操れるが、自分の事に関しては上手く表現出来ない、或いは照れがありすぎる、基本的にシャイで不器用な愛すべき人である様な気がする。だから本を作る人にも伝わらないものがあったのか、それともそれを感じ取れない人だったのか。


業界関連の話は、生々しすぎて語れない事も多いだろう。実際ファンが知らなくても良い事も多いのだろう。音響監督が変わろうが、役者や監督が人として駄目な人であろうが、金の為に踏みにじられたものが多くあろうが。ひとつ言えるとすれば、その様な中で、役者として長年仕事を続けて来たという事は、それだけで凄いという事だ。


本の中でも出てくるが、代表作があり、それと知られた役者は少ないのだ。続かずにやめていく人が圧倒的に多いだろう。その中で生き残って来た自分を密かに誇らしく思い、自分の仕事にプライドを持ちながらも不安も覚えている、そんな揺れる心が垣間見える時もある。


良く出来た本ではない。


だが池田秀一という役者とシャア・アスナブルが長年抱えて来た想いを、少しでも知る事が出来たのはうれしい。


「まだだ、まだ終わらんよ!」


その言葉通り、池田秀一という役者は、まだまだ声を聴きたい役者である。この本を読み、あらためてそう思った。




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